7/29(金) 旅10日目 香川県道の駅源平の里むれ→徳島県吉野市山川町
朝、道の駅へ併設の公園ベンチで起きる。東方向のため、日が海から昇ってくる。人がわらわら来てたので、日の出を見に来ていたのだろう。パンツとか隣のベンチ置いてたので、恥ずかし申し訳無かった笑。そろそろと寝袋から出ると、数人の人だかりは既に何処かへ去っていた。
日の出を見るのは何年ぶりか。日常のなかで生活していると、自然の中で当たり前に行われている営みから知らず知らずのうちに距離を置いてしまう。「自然」となるべくペースを合わせて生きていくようにしたい。
荷造りをしていると、親子から声をかけられる。とても関心を持ってくれていた。世間様から褒められる生き方はしてないので、久々にこういう反応をもらうと結構嬉しい。
散歩をしているおっちゃんからも声をかけられる。向こうに見える島が小豆島だと教えてくれた。調べたら結構でかい島だった。
ひたすら国道11号走る。快走路で走りやすい。途中woltチャリダーに会う。分割型の日本一周で、今回は西日本を攻めるそうだ。たまに宿に泊まっては、woltやウーバーをやるのだとか。SNSはあまりしないと言う、控えめな人。旅は誰かに見せるものではない、誰かと競争するものじゃないと。私も本当にそう思う。しかしいつの間にか、どんぐりの背比べをしてしまう現代人。今の生活でも充分満ち足りているのに、「他人より劣っている」と、より装飾し、欲望は果てることを知らない。どこまで行けば満足なのか? 私も当てはまらないわけではない。しかし旅の主体はいつだって自分でありたい。自分の人生も、主体は私でありたい。誰かに見せる、賛同してもらう為の人生では、それは自分の道を進む上で障壁となってしまう。たとえ4畳半の風呂無しの部屋で孤独死したとしても、納得した人生を生きたなら自分に花丸をくれてやれる、そんな人生でありたい。
徳島県庁へ着く。この日は時間に余裕があるので、日記を書きながら時間を潰す。徳島県庁は博物館のような雰囲気で、広々とした反面どこか堅苦しさを感じた。
国道318号を走る。途中コンビニでカブ日本一周仲間が止まっているのを見かけ、立ち寄る。男2人で旅しているのだと。私の知らないライダーハウスにも泊まった事があり、話を聞けて楽しかった。旅は昔と比べ、とてもハードルが下がったと思う。少し走ればコンビニがあり、コインランドリーもあり、安く泊まれるネットカフェもある。地図もGoogleが教えてくれたり、道具も発達した。しかし昔のようなアドベンチャー性やロマンは今は感じられず、お手軽な小旅行のようにも感じる。それでいいのかもしれないが、どこかもの寂しさを感じてしまう。それでも、可能な範囲の中で、自分なりの工夫をして自分だけの旅を楽しめば良いのではないか…。と思う。
その後は日本一周仲間のお宅に泊めてもらい、一宿一飯の恩義を預かる。
今日の走行 92km
total 29,742km
費用
ガソリン 471円
昼食(徳島ラーメン) 700円
コーヒー130円
茶菓199円
お土産860円
お茶1リットル150円
計2580円
total18,078円
内ガソリン2741円
県庁スタンプ 47/6