さらば日本人~スーパーカブ世界1周記~

ママチャリで日本一周してました。バイクに乗って世界一周をします。その他諸々の旅日記

7/26 旅7日目 島根県掛合町→広島県広島市

7:30頃起床したが出発は11時過ぎ笑

水浴びしたり朝飯食べたり食器洗ったりしてるとどうしても時間かかる。

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ひたすら国道54号を南下。山陰の山々が映えある緑を見せてくれる。時々、ライダーの人々が横切る際手を振ってくれる。一人旅では、些細な挨拶も心に沁みる。スーパーでも、オッチャンおばちゃんが物珍しそうに声掛けてくる。

 


彼ら彼女らとは、今後二度と会う事も無いだろう。それでも、彼ら彼女らと交わした些細な会話は私の心に残り、心の血肉になる。こういう何でもない一瞬一瞬の積み重ねが、人を創ると思う。

 


広島市に入り、県庁スタンプをゲット。

広島市路面電車も走っており、帰路に向かう人々も多く、道路は喧騒に包まれている。

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滑り込みで原爆資料館にも足を運ぶ。

7年前も来たが、どこか雰囲気が変わった気がする。戦争の悲惨さは言うまでもないが、もっと悲惨なのは戦後の貧困と差別。

 


被曝の影響で身体は思うように動かず、満足な職に就く事は叶わない。放射能の毒が感染ると差別され、真夏でも陽の当たらない自室に塞ぎ込む日々。それでも子供たちを養う為、少ない食料と、近隣から物乞いして食べ物を得る。暗い部屋には粥を煮る音と汁を啜る音だけが聞こえる。傷の痛みに耐えながらの仕事。仕事をしなければ飢えの恐怖。当事者はそんな生活を何年か続けた後、最後は病死した。足には無数の切り傷。被曝による病の苦しみを紛らす為、自らカミソリで傷を入れていた。

 


人権や生活保護はまだ充分機能していなかった時代。差別や情報不足により、戦争の悲惨さだけでなく、日本人独特のジメッとした陰の空気感が写真や記録から滲んでいた。戦後は、これから復興するにつれ生活が豊かになっていく人々と、被曝の苦しみの中でのたうち回る人々の、明るさと暗さが入り混じった、そんな時代だった。

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近くの公園で水浴びをして寝る。水浴びすると、体臭も落ちるので、蚊が近寄ってくる確率が下がる。

 


走行距離 133km

total 29,308km

 


費用 昼飯 290円

   茶菓子 181円

   朝飯 291円 計762円

total 9,897園

内ガソリン1,348円

 

 

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